一般財団法人保安通信協会
遊技機の型式試験業務
http://www.hotsukyo.or.jp/pdfdl.html#contents02
ページ内の「統計資料」から最新の試験結果が確認出来ます。
2020年2月試験結果
ぱちんこ
結果書交付:73(適合:27、不適合:46)適合率36.99%
スロット
結果書交付:73(適合:13、不適合:60)適合率17.81%
スロットの適合率低下が大きいですが、パチンコも適合率が下落しています。
結果が出た状態で考えるなら販売時期的に今検定を受けている機械はパチンコもスロットも「攻めた」スペックで勝負した結果なのかと思います。
再来月くらいからはお盆商戦を意識したある程度妥協したスペックでも通過を優先したスペックになってくる気がします(適合率は上昇)がどうなるでしょうか?
今年はオリンピックの自粛期間(個人的にオリンピックは開催すると思っています)も関係するだろうから大変だと思います。
不適合事例
個人的に気になった事例をピックアップ。
ぱちんこ
・主基板のロムのデータ領域に「0」以外の未使用のデータが存在していた。
・役物が、入賞口に係る最大入賞数をあらかじめ一の値に定めていなかった。
・遊技球数表示装置において、遊技中にエラーの番号を表示することにより、遊技球数の総数を正しく表示できない性能を有していた。
・遊技球が留まる回転可動物が設けられ、落下する契機の調整を遊技者以外が行うことを可能とする構造を有していた。
・副基板の両面に電子部品が装着されていた。
・周辺基板のロムを取り外したこん跡が残らない構造になっていた。
回胴
・データ領域で使用される一のデータが、プログラムの実行状態によって別々の意味を持つものとなっていた。
・第一種特別役物に係る役物連続作動装置の非作動時と作動時において、入賞に係る条件装置の作動確率を変動させる性能を有していた。
・第一種特別役物作動時の遊技メダルの獲得性能が、非作動時に比べて下がる性能を有していた。
・遊技メダル数表示装置において、遊技中にエラーの番号を表示することにより、遊技メダルの総数を正しく表示できない性能を有していた。
パチンコ、スロット両方でエラー時の取り扱い関係で不適合が出ています。
今までに出ていない形なので何か試験方法・解釈が変更になってその対応が間に合わなかったのかなと思ったりしています。ま~1ユーザーに分からない話ですが…
最近の適合率の推移は下記リンクで確認出来ます。
型式試験結果の推移