2020年3月期のパチ&スロメーカーの決算をまとめてみます。
2020年3月期決算の多くは5月中旬程度までに発表されますが、現在未発表の企業は発表予定日がわかれば記載しています。決算確認後に内容を追記します。
※(6425)ユニバーサルエンターテインメントは決算期が12月末日の為2019年12月期の決算です。
※コメントは個人の感想で、投資判断を促す物ではありません。
これまでの決算は「パチンコ&スロット業界決算一覧」でまとめています。
(2411)ゲンダイエージェンシー
2020年3月期決算 | |||
売上高 (百万円) |
営業利益 (百万円) |
経常利益 (百万円) |
純利益 (百万円) |
11,115 (△7.9%) |
460 (△34.7%) |
434 (△38.0%) |
31 (△92.9%) |
2021年度3月期連結業績予想(2020年4月17日) | |||
売上高 (百万円) |
営業利益 (百万円) |
経常利益 (百万円) |
純利益 (百万円) |
6850 (△38.4%) |
△650 (-%) |
△650 (-%) |
△650 (-%) |
厳しいと言われる広告事業でも安定して収益を出していましたが、さすがに今回の事態で収益を悪化させました。
今期は営業利益も含めて大幅に赤字予想で前期1株あたり25円の配当がありましたが今期は未定です。
ゲンダイAGは配当性向50%を目安としていますが、さすがに大幅赤字予想では配当予定を出せないようです。
ただし現金はまだ持っているので適切なタイミングで自己株式の取得をするとしています。
(2767)フィールズ
2020年3月期決算 | |||
売上高 (百万円) |
営業利益 (百万円) |
経常利益 (百万円) |
純利益 (百万円) |
66,587 (31.2%) |
713 (-%) |
939 (-%) |
490 (-%) |
このタイミングでSANKYOがフィールズの持ち株の一部を売却し持株比率が13.49%→9.98%になっています。
この事を持ってSANKYOがフィールズとの関係を破棄し業績に影響が出るとは考えにくいですが、裏で何かが動いてそうです。
鬼武者、エヴァフェスが予定より売れたようで4期ぶりの黒転です!
ただし、今期の配当、売上予想は未定となっています。何処も厳しいです。
(6257)藤商事
2020年3月期決算 | |||
売上高 (百万円) |
営業利益 (百万円) |
経常利益 (百万円) |
純利益 (百万円) |
25,172 (△10.0%) |
△2,054 (-%) |
△2,279 (-%) |
△4,719 (-%) |
今期の予想は出していません。というか今の状況では出せなかったようです。
ただし今期の配当は据え置きで年間50円の予想です。なんだかんだ言いながらもお金を持っているので強いです。
配当継続で現在の株価を維持+αが可能ならかなりの高配当銘柄で投資する魅力もあると思いますが、今期予想が出せない位先行きが不透明な状況で株価の維持+配当継続が出来るかは注目したいと思います。
(6412)平和
2020年3月期決算 | |||
売上高 (百万円) |
営業利益 (百万円) |
経常利益 (百万円) |
純利益 (百万円) |
144,573 (△0.3%) |
23,551 (△15.9%) |
23,278 (△15.2%) |
15,872 (△2.9%) |
※合理的に算定する事が非常に困難であるため今期業績予想、配当(2020年3月期は80円)は「未定」となっています。
(6417)SANKYO
2020年3月期決算 | |||
売上高 (百万円) |
営業利益 (百万円) |
経常利益 (百万円) |
純利益 (百万円) |
78,416 (△11.5%) |
12,551 (△41.0%) |
13,476 (△39.6%) |
13,045 (△2.5%) |
※合理的に算定する事が非常に困難であるため今期業績予想、配当(2020年3月期は150円)は「未定」となっています。
(6425)ユニバーサルエンターテインメント
2019年12月期決算 | |||
売上高 (百万円) |
営業利益 (百万円) |
経常利益 (百万円) |
純利益 (百万円) |
124,944 (34.0%) |
389 (-%) |
△7,941 (-%) |
△5,191 (%) |
2020年度12月期連結業績予想(2020年4月15日修正) | |||
売上高 (百万円) |
営業利益 (百万円) |
経常利益 (百万円) |
純利益 (百万円) |
175,000 | 22,500 | 27,000 | 26,000 |
国内ホールは「協力休業」を余儀なくされていますが世界に目を向けても同様の流れがありフィリピンで運営する「オカダマニラ」も3月15日から施設の一部又は全部を休業しているようです。
この休業は当初2週間の予定でしたが4月30日まで延長されています。
その為4月15日に業績予想を修正しています。
この業績予想は結果的に2ヶ月(5月15日まで)の休業として業績予想を修正していますが、ここで再開出来る保証は無く業績予想がさらに修正される可能性があります。
ちなみに遊技機事業は現時点では「当初の販売計画を上回っている」との事です。
第1四半期決算発表を5月14日発表予定から5月末予定に延期。オカダマニラの営業開始予定が不透明の為という事です。
(6428)オーイズミ
2020年3月期決算 | |||
売上高 (百万円) |
営業利益 (百万円) |
経常利益 (百万円) |
純利益 (百万円) |
11,994 (23.4%) |
1,567 (188.9%) |
1,527 (462.5%) |
913 (52.8%) |
今期の配当、業績予想は未定です。
(6460)セガサミーホールディングス
2020年3月期決算 | |||
売上高 (百万円) |
営業利益 (百万円) |
経常利益 (百万円) |
純利益 (百万円) |
366,594 (10.5%) |
27,643 (111.3%) |
25,296 (237.5%) |
13,775 (421.3%) |
増収増益です。ま~商売がうまいという事でしょうか?ただ、個人的には優秀な作品を作るというよりは良作はあると言うイメージで面白みは感じません…
そんなサミーでも今期予想は「合理的に算定する事が非常に困難」であるため今期業績予想、配当(2020年3月期は40円)は「未定」となっています。
更新履歴
4月23日
(2411)ゲンダイエージェンシー、(6425)ユニバーサルエンターテインメント追加。
各企業決算発表予定日確認。
決算発表時は今期決算の予想を発表する企業も多いですが、この状況で正確に今期予想を建てられている企業は無いと思うので途中で修正する企業も多いかなと思います。(既にユニバーサルは2月14日発表の今期予想を修正しています)
この事態が収まっていない中でそんな事を考えるのもどうかとは思いますが、事態が収まっても元の状態には戻らない(戻れない)と言われています
そんな「アフターコロナ」の動きがパチンコ業界にどう作用するのか気になります。
5月8日
(6257)藤商事決算情報追加。藤商事は今期決算予想を出せませんでした。一部ホールは営業を再開していますが、まだ不透明な状況では仕方がなかったと思います。
(2767)フィールズが機関投資家・アナリスト向けの決算説明会の中止を発表しました。
ただし、株主総会は基本的には所定の期日までに開催しなければならない事になっています。
ま~この点は柔軟に対応出来るようですが、中々悩ましいです。
5月12日
平和、SANKYO決算追加。
2社とも売上、利益は減少していますが、とりあえず利益は出ています。ま~ホールが休業を決定する前に販売は出来たからかと思います。
ただし影響をモロに受ける今期は2社とも今期の業績、配当は「未定」となっています。5月中に緊急事態宣言が解除されたとしても今期中に完全回復するとは思えない状況の為今期の決算は相当厳しいと思います。
5月13日
サミー決算追加。
今期予想を出しているのはいつも決算発表の早いゲンダイAGのみ。メーカーは商売柄もう前期に数字を作るのは相当難しいと思いますが、年内にこれからの見通しが立つのか心配です。
5月15日
フィールズ、オーイズミ決算追加。
フィールズが4期ぶりの黒点となりました。ホールの皆さんには受けがよくないようですが、多数コンテンツを抱えていてるので貴重な存在だと思います。ただし、うまく言葉にはなりませんが、個人的にフィールズの「ノリ」は好きではありません…
オーイズミは「1000」ちゃんの投入などで久々にスロットで話題になった気がしますが、利益の柱は電気・不動産事業です。
決算情報は下記リンクで継続更新をしています。