2020年9月型式試験

一般財団法人保安通信協会

遊技機の型式試験業務

http://www.hotsukyo.or.jp/pdfdl.html#contents02

ページ内の「統計資料」から最新の試験結果が確認出来ます。

8月試験結果

ぱちんこ
結果書交付:71(適合:29、不適合:42)適合率40.85%

スロット
結果書交付:84(適合:11、不適合:73)適合率13.10%

相変わらずな感じです。

不適合事例

個人的に気になった事例をピックアップ。

ぱちんこ

・特別図柄表示装置に条件装置が作動する図柄が表示され、その条件装置作動終了時に普通図柄表示装置の変動を終了させる性能を有していた。

・遊技盤上のガラス板等に切断による境界が存在し遊技盤が歪んで見え、凹凸と解される構造であることから、遊技の公正を害する調整を行うことができる性能を有していた

・小当たりで出玉率が変化する状態(高確率非入賞容易状態)において、普通図柄表示装置の変動時間が複数定められ、特別電動役物への入賞を変化させる性能を有していた。

・大入賞口の開放が終了してから、最終小当り演出時間の計測が終了するまでの時間が、大入賞口が最大入賞数に達した場合と達しなかった場合で異なる性能を有していた。

回胴

・種特別役物に係る役物連続作動装置作動時の遊技メダルの獲得性能が、非作動時に比べて下がる性能を有していたた。


ぱちんこの不適合事例が複数記載されていましたが、基本的に毎回指摘されている内容です。
当然メーカーもわかっていると思いますが、指摘される部分がゲーム性の肝で出来るだけ規定ギリギリを攻めているのかな~なんて思います。

その中で今回気になったのは「遊技者の視点から、せり出した構造物の遮蔽により、受け皿に受けた遊技球が可視できない構造を有していた。」です。

払い出しが役物で視認性が無く確認出来ないです。パチンコ機の巨大役物化は最近特に話題になっていると思います。

メーカーとしては機械を売る際に地味な枠より派手な枠の方が売り上げも上がるのか各社競争状態です。

ただし、限度ってものがあり、そろそろ考え直す状態にあると思います。ただし筐体開発はそれなりにコストもかけているだろうし、急には方向転換も出来ないのかな~

 

 

最近の適合率の推移は下記リンクで確認出来ます。

型式試験結果の推移